blog - mini + cafe

「すげえ」→「うした」。

 挿げ得る糸を針穴に通そうとするように、開くはずの鍵を鍵穴に通そうとしたが、それはあまりにも精巧に造られすぎていたのだろうか。
 糸の先がほつれ針穴を潜ることを拒むのと似て、鍵の先端が上手く入らないのである。
 さて困った、私は思う。この扉の先には数十年前に滅んだと言う一族の遺産が眠っていると聞く、それを目の前にしてお預けとは如何な忍耐強い私でも我慢ならない。
 加えて、この鍵を手に入れるためにした苦労を思えば、諦めるわけにもいかなかった。
 考えた後、腰の巾着から取り出した鑢で鍵穴を削ることにした私は、盗賊として失格だろうか。鍵を削るほど愚かではなかった己に嘲笑を浴びせつつ、慎重に削る。
 しばらくが過ぎ、少しだけ広がった鍵穴へ再び鍵を挿し込めば、今度はするりと収まる。
 そのことに安堵し、この先に眠る遺産に心躍らせ、鍵を捻る。すると何かが外れるような金属音と共に、その扉は独りでに勢い良く開け放たれた。
 何事か、私は慌てて飛び退り、小太刀を抜き放って構え。
 そして後悔する。構えずに逃げ出していれば、まだ生きられたかも知れないと。
 目の前の扉から現れたのは、お伽噺に聞いたことのある鬼というものに酷く似ていたのだ。
 これが遺産なのか。確かに宝物とは聞いていなかったが、これはないだろうと思う。
 重い足取りで近寄ってきた遺産から目を逸らすことができず、私は絶望した。
-----------------

 ほとんどイチローの嫌がらせとしか思えない…w
 そんなわけで、よく分からないショートストーリーとして…次は >>ちーちゃんに「うした」でトスですよ?

13:50 | 雑記 | comments(2) | trackbacks(1)
0
    コメント
    了解しました('-'*)!
    2005/05/19 1:30 PM by 流悠ちか

    デキター!
    2005/06/03 12:46 PM by 流悠ちか

    コメントする










    この記事のトラックバックURL
    http://blog.liebelei.jp/trackback/144712
    トラックバック
    2005/06/02 7:23 AM
    しりとりがまわってきています。いま、急いで頭を回転させますよ! ちょっと待っててね。 ↓今日のノートパソコンの上のようす。
    つれづれ・ちか室